小学校中学年になると、私は毎日、家の父と母と祖母のワードローブを漁った。
キャラクター付きのTシャツや、かわいいフリルのついた女の子らしいスカートよりも、
母の古い鞄や、父のペパーミントグリーンのアーノルドパーマーのポロシャツや、
祖母の腕時計やマフラーをかりて出かけた。
それは18歳で家を出るまで続いて、もうひとりの母方の祖母の家に行ってもよく物色した。
女子校だったからみんな流行りにならっていたけれど、
私は母が若い時に使っていた茶皮のブーツや、薄手のちょっと丈の長いコートなどを愛用していて、あと毎日、ずっと前に他界した祖父の、手巻きの腕時計をつけて登校していた。
その時計は今はもう持っていなくて、実家においてきてしまっているが、
どっしりと重くて、巻かないと時間を間違うことにヒヤヒヤしながらも、大好きなものだった。
母の皮のブーツやコートや、ワンピースなどは、今でもここで使っているものが多い。
ジュエリーも、高価なものはほとんどないけれど、「お古」「お下がり」のものは好きなものが多くて、今でも大事にしている。
Beのおばあちゃんが、家から介護施設に移る時も、
色々なものをお下がりとしてもらった。
中でも、ショッキングピンクともいえる色の皮のフラットパースは、
滅多に身につけない色だけれど、愛用している。
子供ができてから、これだけを持って出かけることもほとんどなくなった。
できたら、Gパンと合わせたり、シンプルで控えめな単色のドレスと持つ。
ヴィンテージ、古着にこだわりをもつわけではないけれど、
そういう雰囲気は好きだ。
古い映画なんかみると、ファッションにも心が踊る。
私の永遠の憧れは愛しのヘップバーン。
彼女が身につけている感じ。は、できたらどれもワードローブに加えたい。
(無理だけど)
*写真は全て私物です*
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